広開土王

知り合いから1年近くも借りていた「太王四神記」のDVDを、やっと先週末に見終えた。見終えるのになぜこんなに長くかかってしまったかと言うと、何度か見始めたのだが、最初の神話とも思える部分がなかなかなじめず、いつもそこのところで投げ出してしまっていた。

で今回、何度目かのチャレンジで、実は太王四神記高句麗第19代の王・広開土王(好太王)の物語なのだということが分かり、俄然興味が湧き一気に最後まで見てしまった。

ストーリーは当然、西暦400年前後の倭国から繰り返し行われた侵攻に対する広開土王の武勇伝だと思って見ていたのだが、とうとう最後まで倭国がらみの話は出てこず。特に西暦400年の倭国新羅への侵攻に対し、歩騎5万による新羅救援という大スペクタルは見られなかった。やはりかの国では日本に対する敵愾心が依然、強いということなのだろう。

それともう一つ。歴史認識において「エッ」と思うことが。広開土王の功績の中で、392年に百済の10城を攻略し関彌城を奪取したことが挙げられるのだが、この城、黄海を挟んだ中国大陸(山東半島か)の「西百済」にあったと描かれている点だ。本当に西百済なるところがあったのか、これまで知らなかった。

朝鮮半島の上の方に高句麗、左下が百済、右下が新羅という位置関係が、これまでの私の理解だったのだが。ウーン、分からん。